Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

Vリーグの開催スタイル



パナソニックアロFブレイザーズ*1、いやいや全日本のみなさんアジア選手権優勝おめでとうございます。けが人や越川選手など主力を欠く中でのこの優勝には、大変価値があるのではないでしょうか。堂々とグラチャンに大陸チャンピオンとして臨めますね。そういえば、ワイルドカードはいつのまにか、アフリカ大陸チャンピオンということになっていたようです。というわけで、エジプトも出場を決め、グラチャン出場国はブラジル、エジプト、日本、イラン、ポーランドとすでに5チームが出揃い、北米選手権の結果を待つのみとなりました。

さて、市川さんのこの記事
スポーツナビ|バレーボール|リーグ“再生”を目指して(1/2)
拝見しました。誰も踏み込まなかった領域にふみこんだ素晴らしい記事だと思います。
残念ながら、リーグ自身は本気で“再生”を目指していないことが記事の中からひしひしと感じられます。手を打っているようには見せかけているけど、なんというか自分自身は変化を拒み、周りの変化を待っているように見えてしまうのです。結局のところ、Vリーグを支えているのはファンではなく、チームの母体企業であるという認識をリーグ関係者がぬぐい切れていないのではないでしょうか。

本題に。

緊急課題として、同委員会ではチーム側から「来期だけでも試合数を減らして、移動費を浮かせてはどうか」という声が上がった。しかし男子の場合、8チームによる4回戦総当たりという日程は昨シーズンと同じ。28試合制を続ける理由についてVリーグ機構の梅北理事は続ける。
「確かに試合数を減らせば経費として使うお金も減るでしょう。その代わり露出も減って、企業がバレーボール部を持つ意味さえぐらついてしまいます。試合が少ないなら選手もこんなにいらないんじゃないか、道具もこんなに必要ないんじゃないか、練習時間もこんなにいらないと、どんどん縮小の傾向に陥って発展とは逆の道を進むことになります。バレー部が企業にとってますます必要のない遊休機関になってしまっては、自分で自分の首を絞める危険もある」
スポーツナビ|バレーボール|リーグ“再生”を目指して(1/2)

思ったんですけど、なんで土日開催ってするんですかね?ちょっと一度リーグに調べていただきたいのは、土曜と日曜に同場所で開催した際のリピーター率。もしそれが多いようなら、収益上は別にそれでいいかもしれないけど、ブコメにも書いたようにファンの拡大という意味では、1日開催でいろんな土地でやった方が良いと思ふのです。

欧州などでは、週1開催で当日入りが通例です。サッカーと同様なスタイルのヨーロッパカップを水曜日にやる関係もあります。

週一開催の良い点は、

  • 相手チームを研究する時間がたっぷりあるため、レベルの高い試合が期待できる。
  • コンディショニングにも時間を割けるため選手の負担も減る。
  • 3レグなら例え前々日泊でも、宿泊日数は今より減る。

などが挙げられます。

サッカーなどは、疲労度を考えると参考になりませんが、バスケットなどはバレーと同様週2開催をしているようです。ただし、こちらは同一カードなので、研究という点では、しっかり準備が出来ます。
ハンドボールは、開催は土日に分けていますが、1チーム1試合みたいで各地でやっている様子。

また、週1開催ならリーグの開催期間自体も長引きます。露出自体はむしろ増えるのではないでしょうか。ヨーロッパでは、9〜10月スタートで、4月終わりがほとんどですが、日本のだめなところは、いまいちスタート時期がはっきりしない点。10月から始めたり、年明けから始めたり。あ、そろそろバレーの季節だ。というものが全くない。そりゃ国際大会に影響されてころころ変わるのはしょうがないところもありますが、せめて標準開催スタート時期ははっきりさせたいところです。

*1:パナ5、東レ3、ブレ3、FC1