Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

09/10CEVチャンピオンズリーグ・ファイナル



さて今週末のバレーイベントといえば?Vプレミアリーグのファイナル?関東、関西大学リーグの開幕?
Vの王者や、大学新チームの布陣なども気になるところですが、僕にとって一番楽しみなのは、ヨーロッパチャンピオンズリーグのファイナルですよ。

昨年12月からヨーロッパの強豪24チームで争ってきたチャンピオンリーグも今週で終わり。
ファイナルはプレーオフを勝ち抜いたトレント(イタリア)、ディナモ(ロシア)、ブレッド(スロベニア)の3チームとホストであるベルハトゥフ(ポーランド)の4チームによる、準決勝、決勝が予定されている。

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昨年のクラブ世界選手権も制し、国内リーグでも1位でプレーオフに進出したトレント。地力で言えばファイナルの4チームの中でもっとも上だろう。現在世界で10本の指には入るであろうスパイカーをカジィスキ(ブルガリア)とヴィソット(ブラジル)と2枚揃え、その攻撃力は折り紙つき。カジィスキの対角にはいるユアントレーナ(キューバ)も抜群の身体能力を持つ。またビラレッリ、サーラとイタリア代表のセンターラインもつとめる二人のブロックも相手にとっては脅威。ただ一つ不安材料があるとすれば、スタメンセッターラファエル(ブラジル)が故障という情報。このチームを率いるストイチェフは名将で非常にバレーボールが細かい。さりげないスクリーンをかけたり、微妙な位置取りの変化など、緻密さで言えばブラジル代表のレゼンデ監督と張っている。

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2006年の世界選手権で日本も対戦したカナダチームのグレン・ホーグが指揮をとるチーム。今回、一番のダークホース。まさかここまで上がってくるとは思わなかった。1stプレイオフではマチェラータを2試合連続のタイブレークで、くじ運に恵まれオーストリアインスブルックとの対戦になった2ndプレイオフでも得点率で相手を上回り、かろうじて上がってきた。有名な外国人選手(長い間代表でN.グルビッチの控えをつとめたセッター、ペトコビッチはいるが)もおらず、オポジットのスケットや左利きのヤコピンなど若手国内選手がチームを支えている。おそらく平均年齢は25歳前後になるだろう。ファイナルに進出した4チームの中では地力は落ちるが、若いチームだけにわからない。

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ポーランドではリーグ5連覇中と抜群の強さと選手層を誇るベルハトゥフ。ポーランド代表のヴラズリー、ヴィニャルスキ、クーレック、ピリンスキ、バキュビッチとレギュラー級を揃え、スペインのファラスカ兄(セッター)と、日本でも有名なアンティガ(フランス)らを助っ人に迎え、ここ数年は盤石の布陣。また決勝は地元開催。体育館には1万人を越えるサポーターが詰めかけ、相手チームにとっては非常に脅威だ。

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今季は国内リーグで開幕から不調で中位に低迷したものの、途中監督更迭とシーズン途中のダンテの補強でなんとかフォームを取り戻しプレーオフでも順調に勝ち進んでいる。メンツだけを見れば、ほとんどロシア代表という金満チームだけにもちろん優勝の可能性を秘める。またシドニーオリンピックの時にロシアのエースであったヤコブレフもこのチームに所属している(グルビッチ兄にフェンス越えブロックを決められた張本人)。この選手はシドニー後あたりから長年低迷していたが、近年また這い上がってきた。いつもいいところで負けてしまうこのチームだが、ファイナルに弱いメンタリティーを克服できるか。

準決勝は土曜日、ベルハトゥフとディナモトレントとブレッドの組み合わせとなっている。

おそらくlaolaでストリーミングによる中継が見られる。また、ここまでの試合も全て動画で見ることが出来るので、クラブ最高峰のバレーを見てみたいという方はぜひ。