Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

JVISやVISに対する素朴な疑問



バレーボールの技術統計システムのVISと日本版(といっても別物ですが)のJVIS。いつもお世話になってます。
バレーボールは複雑な競技ですから、こんなときどう入力するんだろう、どう対処しているんだろうという疑問が結構あります。
もし読者に判定員の方がおられましたら、教えていただけると幸いです。

スパイクを打ってアウトになったが、相手ブロックのネットタッチで得点はアタック決定になるのか。

これはアタック決定になるのでしょうか?そのアタックが相手のタッチネットを誘引したといえなくはないですが。
個人的にはアタック決定でいいと思いますが、なんか釈然としない感じもします。

ポジショナルフォールトが起こった場合、サーブ打数は記録されるのか。

サーブが打たれた瞬間に、選手が異なった位置にいた場合、ポジショナルフォールトとなります。
サーブが打たれた瞬間の話なんだから、サーブは打数にカウントされてもいいような気もします。
でもその評価をどうするかは難しいですね。となると、ポジショナルフォールトが起こったらサーブはノーカウントなのでしょうか?

二人に時間差で当たったブロックはどちらの選手のブロック決定となるのか。

たとえば相手の選手の打ったスパイクが外側でブロックに跳んだA選手に当たり、その反射が内側で跳んだB選手に当たって相手コートに落ちた場合、どちらの選手の得点となるのでしょうか。相手のスパイクを防いだのはA選手だけど、相手コートに落としたのはB選手。B選手っぽい感じもしますが、そもそもブロックに一回当たったんだから、アタックといえないこともないよね。

パスで相手コートに落としたら、アタック決定となるのか。

たしかルールの定義ではネット上を通過するボールはすべてアタックだったはず。パスで相手コートに落とすことができたらアタック決定になるのでしょうか。それともアタック決定と数えるのははアタックヒットした場合に限るのでしょうか。
もしアタック決定になるなら極端な話、ネットを越えるレセプションを、セッターがトススルーして相手のブロッカーが吸い込んだら、レシーバーのアタック決定となるのだろうか。でもいちいちアタックになってたら、チャンスボールの返球はぜんぶアタック打数になっちゃうんだな。

いわゆるダイレクトはブロックなのか、アタックなのか。

ネットを越えてきたボールを相手コートに落とすいわゆるダイレクトプレー。これはアタックになるのでしょうか。ブロックになるのでしょうか。たとえば、両手ではたき落とした場合には、ブロックだろうなというのはなんとなくわかるのですが、スイングヒットしてもブロックなのでしょうか。スパイクしたらそりゃアタックか。でも定義的にはブロックなような気もする。

どこからがディグなのか

JVISはディグの集計はしていないようですが、ディグってどこからがディグなんでしょう。
ブロックに当たらないスパイクレシーブがディグだというのはわかるのですが、ブロックに当たったボールをレシーブしてもディグなのでしょうか?
フェイントボールをとることもディグなのでしょうか。ブロックフォローはディグにカウントされるのでしょうか?さすがにチャンスボールの返球はディグではないでしょうが。

空振りはアタックミスになるのか。

特にクイックなんかでたまに見られるトスが合わなかったことによる空振りはアタックミスとなるのだろうか。それとも単にセッターのトスミスということになるのだろうか。基本的には打たない限りは打数にならないだろうなー。

ラインナップのミスで得点が無効になったら、その間の成績は反映されるのか。

思い起こせば2007年W杯日本対ブラジル第4セット、王者ブラジルに対して7-2とリードしたところで日本のラインナップミスが発覚し、0-3に戻された。この場合、それまでのスパイク決定とかサーブ打数とかはVISに反映されるのでしょうか?

どこまでがアタック決定なのか

たとえば1本目のディグを大きくはじいて、二人目がなんとかつないで、スリータッチ目で惜しくも相手コートに返らなかったという場合は、アタック決定になるのだろうか。まぁ、これは「返せなかった」ので決定になるような気がするが、スリータッチ目が明らかに返せるボールを返せなくてもアタック決定となるのだろうか。
それとも打ったボールが返ってこなかったら、状況にかかわらずアタック決定となるのだろうか。もしくはツータッチ、スリータッチまでいった段階でアタック決定にはならないとか。


ほとんどの疑問が判定員の主観で決まってしまうような気もしますが、あんなに大人数でやってるVISの場合は各判定員の整合性なんかはとれているのでしょうか。