Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2010年10大ニュース



1.アジア大会優勝と世界選手権惨敗

16年ぶりのアジア大会優勝自体は大変すばらしいニュースだと思うが、懸念は最後でいい結果を残したことで、この1年の取り組みがすべて良しとされてしまうのではないかということ。本年の最大目標は世界選手権だったはず。2次リーグで戦ったフランスもアルゼンチンもあきらめるほど世界との差を感じた試合ではなかった。しっかりとした準備が出来ていたらとついつい思ってしまう。

2.アジアジュニア優勝

26年ぶりの快挙。彼らが産まれる前の出来事なのだから、すばらしい。
この世代は伏見、出耒田を筆頭に結構層が厚いのだが、大中小型の選手のバランスが非常に良かったことが勝因とも言えよう。だいたい今までこのカテゴリーでは、極端な大型化で荒いバレーに終始するか、単にメンツがいなくてアジアでも小型なチームで挑んだこともあったのだが、今年はバランスがよかったように思う。

3.パナソニック、史上初のグランドスラム

現行の天皇杯Vリーグ黒鷲旗という三冠スタイルになって初めてのグランドスラムを達成。全日本を多数抱え、圧倒的な勝利だった。
2010年の天皇杯の敗退で2年連続のグランドスラム達成はならなかった。

4.最後の3月春高

3月の春高が終わり、来年からは1月の春高へ。しかもインターハイの記録がこちらに適用されるというのだが、今までの春高の記録はどこへ行ってしまうのだろう。

5.異例の代表候補53人

代表へ異例とも言える大量53人の選出。今、この「選出」という言葉を「招集」と言えるのだったら、それはそれで良かったのだが・・・

6.ワールドリーグへ突然の復帰。

この1年の実戦不足が叫ばれただけに、このワールドリーグ復帰は本当にラッキーと言わざるを得ない。
たしかに厳しいプールに入ったことは確かだが、世界との差を認識できることが何より重要なのだ。

7.Vリーグ公式サイト有料化

今まで無料で見られていたものが、有料になるというのはなかなか難しい問題だ。
有料になって、動画配信(せめて試合後のインタビューだけでも)でもはじめれば喜んでお金ははらうのだが、目新しいコンテンツが、過去のデータという位ではなんともうーんと言わざるをえない。
しかも、選手名鑑やニュースも有料化となると、新規のファンを入り口で追い返してしまうことにも繋がりかねない。
今後を見守りたい。

8.元全日本選手、高橋智則逮捕

元代表の逮捕というのは相当のインパクトのあるものだった。
彼が普通のバレー選手のように、社員として引退後も会社で働くようであれば、このような事態は防げたのだろうか。
多くのチームを渡り歩くプロ選手という意味では、日本では結構パイオニアに近い存在でもあったように思うが、その末路がこれでは。正直僕自身は、プロ化推進論者なのだが、こういうニュースを見てしまうと、ちょっと考えてしまう。

9.世界選手権、凡戦相次ぐ

ちょっと変わった大会方式のおかげで勝負をコントロールするチームが続出。ブラジルはまぁ微妙だが、ロシアにブルガリアと次のラウンドの組み合わせを有利にするため、明らかにベストのチームで臨まないチームがいた。たしかに優勝するための手段と言えば、それまでだが、あまり気持ちのいいものではなかった。

10.東海大の10冠ならず

昨年の春リーグから続いた東海大学の連続優勝が途絶えた。プレッシャーが大きかったのも確かだろうが、正直大学生相手にモチベーションを保つのが難しい状態だったのもあると思う。なめてるとかそういう次元ではないが、春先感じた強さは今いち感じられなかった。そして順大も良いバレーをしたのだと思う。