実に世界の人口の約94%は、男子185cm以下、女子175cm以下らしい。
バレーボールのトップレベルの争いは、この残り6%の世界の中で行われていると言っても過言ではない。
世界の人口を70億人とすれば、その6%と言えばおよそ4億2千万人。上記の身長以下でもトップで戦っている選手は大勢いるので一概には言えないが、実に限られた人間のスポーツとも言える。
しかしながら、バレーボールというスポーツの醍醐味は、誰もが享受できるものであるし、やはり一人でも多くの人にバレーボールを楽しんでもらいたい。身長さえあればトップレベルで戦えたという人間にも日本には9人制があったり、クラブカップがあったり、混合バレーがあったりするわけだが、世界と戦える舞台があってもいいじゃないか。
小澤翔のユニバでの活躍を見て、ふと半年近く前の古澤JVA一貫指導委員会委員長のツイートを思い出した。
アジアの2011競技カレンダーが決定。シニア選手権は女9/15-23台湾、男9/20-10/6イラン。クラブ選手権女6/18-26ベトナム、男7/23-31インドネシア。男アジア太平洋杯6/17-19福岡。特筆は男第1回アジア身長制限大会10月中国! #vabotter #avc
2011-02-18 16:13:30 via web
2004年に試験的にインドネシアで185cm以下の国際大会が開かれて以来、大きな動きがなかった身長制限界隈の動き。しかし、ここまで、このツイート以外にはこの大会の情報を得ることができないので何とも言えない。
身長制限大会というと平均身長の低いアジア、特に東南アジアや日本、韓国、台湾あたりで盛んになりそうだが、ネットの海を泳いでみると実は一番盛んっぽいのは、ブラジルとロシア。
ロシアではしっかりとしたホームページも作られ、わりとちゃんとした185cm以下の国内リーグ戦が開かれているようだ。http://www.u-185.ru/ 平均身長が高い国で盛んというのも意外に思うが、よくよく考えれば日本では185cm以下でもジャンプ力があれば、トップレベルでも生き残っていけるが、ロシアではそうもいかない。身長は高くないが、高いレベルで戦いたいという人口が結構多いのかもしれない。
そもそもどうやら身長制限という考えはブラジルが起源らしい的な記事もあった。→チャレンジ・バレーボールの意味とは - Yahoo!辞書テレビ中継も行われているみたいな記事も読んだのだが、実際にリーグのHPなどは見つけることはできなかった。
とりあえず今秋開かれるというアジア大会に思いを馳せつつ(小澤とか早坂とか明石とか見たいなぁ)、185cm以下の国内リーグが出来たらおもしろいと夢想してしまう。やりようによっては、エキサイティングな、見ててもおもしろいリーグができるのでは思っている。