Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2016OQTポーランド戦最後の混乱解説するよ

ポーランド戦。中国戦よりは内容は良かったですが、いかんせんムズムズ。
たらればですが、スタートを福澤君にすることはなかったんじゃないかなぁ、と思う次第です。


まぁ、レビューしてたらきりがないので、最後の方にあったベンチがバタバタしてた部分だけちょっと解説してみます。
3セット目18-20の場面。日本は出耒田選手に替えて深津選手をサーバー、前衛の関田選手に替えて栗山選手をブロッカーとして投入します。
出耒田選手に替えて、効果/ミス率でいえばベンチで一番高そうな深津選手とやはりブロックに不安ある関田選手を替えること自体はおかしいことではありません。
切り返しでもセッターがコート上にいますし。
しかし…

まずこの時点で日本は山内選手に替えて、傳田選手を序盤から投入、柳田選手に替えて米山選手を入れ、また柳田選手を戻していたので交替枠を3つ使っていました。
この混乱は3人交替している状態でさらに2枚替えたベンチに責任があることは間違いないです。5人の交替を使ったので、関田選手、出耒田選手を二人戻すことはできなくなりました。


ただ、実はこの時点で栗山選手はおそらく深津選手と一緒に入ったので、対角に入る普通の2枚替えと勘違いをしていたものと思われます。
深津選手のサーブの時点で栗山選手は本来フロントライトであるはずなのに、フロントレフトの位置に入っており、周りの選手もそれを気づいていませんでした。


私は会場で見ていたわけではないので、実はこの後なにがあったかがわかりません。
つまりどの時点で戻せないことに気付いたのか、カメラのアングルでわかりませんでした。
サーブだけのつもりだったが、二人戻せないことがわかって、次善の策として進んだのか、そもそもこのようなことをやるつもりで、途中で交替枠が足りないことに気付いたのか。
とりあえずコート上にセッターがいて、前衛にはミドルとサイド2枚がいたので、とりあえず進めようとなったと思います。
リベロが清水選手に入れれば、一応は体裁が保てます。



ポジショナルフォルトをしたのは栗山選手が自身のポジションを勘違いしていたからです。
反則を取られた場面は以下のようになっていました。


つまり、栗山選手が入る位置を勘違いしていなければ、この反則をこの時点でとられることは免れていました。
ただ二人が戻れないので、この後デュースくらいまで競っていたら、どっかで綻びが出たはずですが。


で、混乱を極めてしまったので、関田選手を戻しましたが、すでにリベロは清水選手に入っていたので、次のラリーでは一度外して深津選手もサーブレシーブに参加する羽目に。
まぁ、深津選手が前衛に来る前に終わったのでそこまで大事にはならなかったですが、石川君なんかはだいぶイライラしてましたね。

最初はこの変則2枚替えプランを用意していて何ローテか凌ごうとしたけど、単に交替枠を忘れていたわけだと思っていましたが(以前、ちゃんと戦術としてやってたチームもあった
奇妙な2枚替えパンパシ編 - Stay Foolish)
、整理してみてみると、どうもただの深津選手のサーブのときだけ2枚替えプランで交替してから5回だよ、と言われて困ってしまったパターンが有力だと思います。
やはりベンチの誰かが何回交替しているかは把握しておくべきだと思います。

リオ五輪世界最終予選全日本男子のシューズ調べてみた

二番煎じですけど、なかなかアクセス数稼げちゃうんで今回もやってみます。
身も蓋もないこといってますけど、前回の記事とくらべてみてもなかなか面白いんじゃないでしょうか。
sputnik0829.hatenadiary.com

1 清水邦弘 ゲルフープv8ワイド
3 永野健 ローテジャパン
4 福澤達哉 ゲルバレーエリート3MT
5 富松崇彰 ゲルフォルツァ5LO
6 山内晶大 ゲルネットバーナーバリスティックMT
7 栗山雅史 ゲルネットバーナーバリスティックMT
8 柳田将洋 ゲルフープv8スリム
11 石川祐希 ゲルVスウィフトCVLO
12 出耒田敬 ゲルネットバーナーバリスティックMT
13 深津英臣 ゲルバレーエリート3
14 酒井大祐 ゲルフープv6
17 関田誠大 ゲルフープv8
18 米山裕太 ゲルバーストRS
19 傳田亮太 ゲルVスウィフトCVMT

毎回ですけど、ローカットとミドルカットの見分けが微妙です。ご了承ください。


2回続けてみると、こだわりのあるなしなんかも見えてきますね。ゲルフープの最新はv8なのに二つ前を履き続ける酒井選手とか、おなじくかなり旧モデルを履き続ける米山選手とかベテランはやっぱりこだわるものがあるんですかねー。


ちなみに深津選手のゲルバレーエリート3は日本未発売。ミドルカットはあるんですけどね。


さて、全チームは今回もやりますかね…

2015/16シーズン各国リーグの決勝動画集めてみた


photo by FIVB


いやぁ、集まるもんですね。
5年前なんて、ほぼ見ることはできなかったのに。


私も全部は見てませんが、客の入りとか盛り上がりとか見るだけでもおもしろいかもしれません。

イタリア

www.youtube.com
イタリアはモデナとペルージャの決勝。レギュラーは2位だったモデナですが、1位のチヴィタノーヴァが急減速。モデナが3連勝で持ってきました。ヌガペトやブルーノの自由度という点で今年一番見るべきチームだったかと思います。
ただそんなチームでも来季は予算が組めず、クラウドファウンディングを募るというバレーボールの悲しい現状。連覇はおそらく難しいでしょう。

ポーランド

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ポーランドはザクサ・ケンジェジンコジレが優勝。フランスのセッター、トニウッティやティリ。ベルギーのデローに、ザトルスキ、コナルスキがいます。他のベルハトゥフやレソヴィアに比べて抜群のメンツというわけではなかったのですが、内容が半端なくよくてやっぱり今はトニウッティの時代なのだと思います。
ポーランドはテレビ局が厳しくて、フル動画はほとんど転がってません。まぁ正論なのですが、もうちょい甘くてもいいだろと思います。

ロシア

https://www.youtube.com/watch?v=WEgyPzHsPA4
今年のロシアはプレーオフなしのリーグのみで優勝を決めたので、ゼニト・カザンがだいぶ早く優勝を決定。今更ですが、レオン君やアメリカのアンダーソン、ロシアのミハイロフらのいるチームです。
そうじゃなくても今のカザンは盤石だと思います。動画は4月のモスクワをボッコボコにする試合。やはりプレーオフないとちょっと興ざめかなと思います。
ベルゴロド、ノボシビルスクも金銭的な面で元気がなく、カザンの隆盛は続くものと思われます。

トルコ

https://www.youtube.com/watch?v=F4FBVcqrt44
今年のトルコは4強の2回総当たりリーグで優勝を決定。大穴IBBが序盤走るも最後はハルクバンクがぎりぎりで優勝。ベルナルディ監督にクビアク、ル・ルー、ソコロフらがいます。
トルコもあんまり動画が上がらない。

ブラジル

https://www.youtube.com/watch?v=zBx5J-q6NOA
ブラジルはワンマッチの決勝でクルゼイロが余裕の優勝。もう何連覇だろう。
ブラジルキリンが思ったより頑張ったというところでしょうか。
レアルにウォレス、ウィリアムにエデルらがいますが、これに来季からはシモンが入り、さらに盤石。エバンドロがフィットするのか?という疑問はあるのですが。

ドイツ

Finale: BERLIN RECYCLING Volleys vs. VfB Friedrichshafen - Volleyball Bundesliga
ベルリンがフリードリッヒスハーフェンに3連勝で優勝。
ベルリンはリーグカップ、CEVカップと合わせて三冠を達成。真保コーチおめでとうございます。
アメリカのロットマン、ショージ弟。フランスのルゴフ、ドイツのクロムらがいます。
またこの決勝はフリードリッヒスハーフェンを20年近く率いたモクレスク監督の引退試合でもありました。その前のキャリアも合わせ、ブンデスリーガを18回勝ってるものすごい監督でした。彼に見いだされた選手は数知れず少し前のドイツ代表選手はほぼフリードリッヒスハーフェンを経由していたのではないでしょうか。

フランス

LNV - Dailymotion

動画はまだ上がってませんが、数日中にはこのチャンネルにたぶん上がります。
フランスはレギュラー6位のパリバレーがプレーオフも苦しんだ末に、決勝は1位のセテに対して3-0で決めてしまうという不思議なシーズン。パリにはカナダのホーグ、スロベニアのガスパリーニらがいます。
このパリバレーに来季は古賀太一郎選手が所属するようです。
https://www.facebook.com/229943143739042/photos/a.271199989613357.61991.229943143739042/1044993345567347/?type=3&theater

フィンランド

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フィンランドは古賀選手のいるティケリット・コッコラが優勝。ちなみにティケリットは「虎」の意。
監督が前紹介したデューレンの監督ほど若く(28歳)、最初にタイトルとったのは25の時というのは驚きだ。ちなみにこのティイリカイネン監督が来季はデューレンの監督に。若いの好きやなー。

アルゼンチン

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アルゼンチンはUPCN。フィラルディやブルガリアのウチコフ、アレクシエフ(最後出てないけど)ら。
ボリバルは途中サンチェスが入ってからだいぶ上がってきたけど及ばす。

スペイン

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スペインはアルメリア。去年セルジオ(FC東京)が最後だけいたチーム。

中国

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中国はサバーニ、ラスコを擁した上海の優勝。

韓国

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韓国はシモンのラッシュキャッシュが2連覇。

レバノン

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レバノンはザフラが優勝。ヴェネズエラのピネルーアやミティッチがいました。
対するAnwarの方がメスザロス(懐かしー)がいて、デニスがいて、ジャリンスキも最後呼び寄せたのに及ばす。
サバーニも最後どっかいったのかな。

バレーボールのトリックプレー

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今日はバレーボールのトリックプレーをいくつか紹介していこうと思います。
とはいえ、トリックプレーの定義というのがなかなか難しいところで、相手を欺くというだけならツーアタックもそうでしょうし、Xプレイなんかも一応トリックプレーでしょうし、一人時間差なんかもそうなりますかね。


他の競技ではトリックプレーというのは隠し玉とか、いろいろ見られるのですが、バレーボールではなかなかないですよね。
人の心理のスキをついたような下の動画のようなプレーがすごく好きです。
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バレーボールでもあるにはあるのですが、今日はどちらかと言えば、「ずるい」というものを集めてみました。
トリックプレーというのは基本ずるいもんなんですけどね。

審判を欺く

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これはアタッカーがわざとネットを触って、ブロッカーのタッチネットと勘違いをさせています。
ずるいですねー。





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これは非常に次元が低いのですが、セッターが上げたボールを自分で打ってしまうというよくわからない審判からしたら、7人目のプレイヤーが急に現れるという低レベルな話。





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2014年の世界選手権なのですが、動画の最初から注目です。イランのセッターマルーフは後衛なんですが、ダイレクトスパイクを打ってしまいます。
審判は見落としてしまうのですが、それをごまかすためにマルーフが前衛だったことにしてしまいます。国際審判なんだから気づけよとは思うのですがね。
基本的に記録員はサーバーしか見ていないので、審判が気づかない限りはそのまま続いちゃうんですね。で、イランはそれもごまかすためにマルーフのサーブが来たら、2枚替えをしてごまかしちゃうというなんとも臨機応変が効いたトリックプレー。


欺くというよりは、審判がちゃんと見てないだけなんだけど。

相手を欺く?

一時期イタリアのアマチュアレベルで"ポラッカ"というトリックプレーが流行りました。
ポロッカというのはポーランド語といった意味なんですけど、語源がわかりません。
なんのことはない、死んだふりをして相手を驚かせてプレーを止めさせる、ミスをさせるというなんともアンスポーツマンシップな戦術。

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ほかにもバレーボールのトリックプレーがあったら教えてください。

アホみたいに高いミドルブロッカー5選

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photo by FIVB
アホみたいというのは強調語なので、別にほんとにアホなわけじゃないですからね、その辺は勘違いしないでください。


高いといってもいろいろありますが、今回はアタックの到達点の高さを基準に選んでみました。
ただ単純な数字ではなく、あくまで印象でクイックが高い!!という選手を集めてみたのでその辺もご了承を。
なので、忘れている選手がいるかもしれないので、思い当たる選手がいたら教えてください。


人間界から片足出してるようなムセルスキー、シモン、ル・ルーあたりは割愛しました。今更感ありますしね。
まぁ、リシナツもノヴァコフスキも出してるといえないこともないんですけどね。さすがに締まりがよくないので。

スレチコ・リシナツ

リシナツ、いいですよねー。
クイックのいいミドルって、パスに対してタイミングとるのうまいんですよね。
ゼロから始動する、というよりも何かをトリガーにしてズドンといくというか、リシナツの場合は前腕の振り出しと後ろ足の踏み出しをトリガーにしてる感じ。
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スティーブン・モラレス

プエルトリコのモラレスが先日紹介した韓国の外国人トライアウトの書類審査で各チームの人気1位だったという話です。もうほんと韓国のバレー界は外国人に関してはトレンドが好きで、なんでモラレスが1位になったかっていうと、たぶんシモンと一緒でミドルもオポもできるからなんですね。シモンのラッシュ&キャッシュが2連覇ということでね、多分みんなそれを追いかけたいんだと思います。
このビデオの到達点395cmというのはさすがに眉唾ものですが。
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ジーザス・チョウリオ

ヴェネズエラのミドルのチョウリオですが、おととしの世界選手権の時にジャンプしすぎだろという写真が、Facebook界隈とかで一時期話題になりました。
そんなチョウリオですが、クラブではオポジットしてて先日紹介した177cmサイドのルイスと同じチームなんですね。

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イリア・ヴラソフ

ワールドカップの時に一回紹介しましたが、いかんせんスパイク以外はキツかったですね。ポテンシャルはあるはずなので、そのほかのスキルをぜひ磨いてほしいと思います。
先日のCEVチャレンジカップでは惜しくも準優勝でしたが、ファケル、いいチームでしたね。クリューカ、ヴォルコフ、ヴラソフと若い若い。それとポレタエフ、パンコフあたりがロシアの未来を引っ張っていくんじゃないでしょうか。
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ピオトル・ノヴァコフスキ

ノヴァコフスキって今全治どんくらいの怪我なんでしたっけ?
OQTには間に合わないですよね、多分。
ノヴァコフスキもやっぱり後ろ足の踏み出し方がうまいですね。
最近、ポーランドのリーグはミドルにインパクトのある選手が増えているように思います。プリンスキとかガヴリジェフスキとかいいですよね。
ミドルだけ見ればイタリアあたりよりレベルが高いかもしれません。