Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

昔のバレーボールを見てみよう('92バルセロナ五輪)



今日は、バルセロナ五輪をお送りします。
この1992年はバレーボールの戦術の歴史の中でも、大きな意味を持つ。
ブラジルの台頭だ。このバルセロナ五輪で卓越したバレーによって初めての世界タイトルを獲得した。

決勝オランダ戦


準々決勝日本戦


日本にめちゃくちゃ速い入りのバックプレーヤーがいると思い、日本もパイプ使ってたのか!?っておもったら、ブロックフォローだった・・・

ブラジルの布陣はこんな感じ。

ネグロン ゴウベイア   ガビオ
タンジ  パウロ・シルバ リマ 

この時の監督は現ブラジル女子代表監督のホセ・ギマラエス。

ブラジルチームが用いたのは、セッターリマを中心とした、当時「ゲリラバレー」と言われたほどの高速バレーだった。
高速のサイド平行はサイドブロックをアンテナ寄りに貼り付けにし、その間隙をガビオ、タンジのパイプが切り裂いた。
と言われているんだけど、パイプってそんなに使ってないんだよね。サイドも速いのはガビオだけだし。

あくまで3枚の相手のブロックに対して、4人のスパイカーを用いて数的優位に立つという考えてみれば単純な戦術の一つだったんじゃないのか?時間差orダブルクイック+ライトからのバックアタックという4枚攻撃がまだ多いように思う。
ただ単にその場面がこの動画の中にないだけかもしれない。

オランダもズヴェルフェルなんかがパイプ攻撃をしていることから、この大会が最初ということではないのだろう。ワールドリーグぐらいからはパイプ使ってたんだろうなー。
そこら辺の細かいことはよくわからん。それにしてもアビタル小っちゃい。

これを見て感じるのはそういう戦術よりは圧倒的な個人技。
アトランタの後にビーチに転向したタンジ、ガビオ・ジオバーニと両レフトのうまさが際だつ。

やっぱり戦術の進化は、監督のアイデアよりは、そういった卓越した個人技がもたらすものなんだろーなー。