先日、発表されたこのリリース。
クラブからのお知らせ | 東京ヴェルディ
収まるところに収まってしまったなというところだ。
私が抱いた最初の感想は、
自分とこのチームは捨てといて、
他のチームは守るんですか?
NECがスポンサー契約へ - トライアングル
こちらのエントリーの考えと全く同じであった。
ユニフォームを変えさせるくらいの契約金があるなら、それこそクラブスタイルで運営規模を小さくしてでも出来たのではなかったのか。
いくらチャレンジに落ちるようでも、ブルーロケッツという名前を残すために何かできなかったのかと。
企業が抱えるチームではなく、支えるスポンサーとクラブチームというのは、地域密着とバレー界を成長させるという目的をかなえられる一種の理想ではある。
ヨーロッパではこの形が多い。チーム名が毎年変わったりして、それはそれで困るのだが。
NECはなぜ、それを自前でやれなかったのか。今回のスポンサードから見るにNECにバレーを支えたいという気持ちがあるのは明白だし、バレーをやりたい選手もいる(いた)。バレーに詳しい指導者も大勢いる*1。
いったい何が足りなかったんだろう。
ただ決まってしまったものはしょうがない。
和井田選手、上場選手がつくばに行き、中田選手が警視庁に行き、小松選手がJTEKTにと多くの選手がヴェルディから去った(まだいるか?)
何人もの選手が去り、他のチームでバレーボールをしている姿を見るたびに、ヴェルディというバレーボールチームがやはり正常な経営状態でないことは目に見えていた。
以前ヴェルディに在籍したことのある個人的な友人からも、いろいろ眉をひそめたくなるような話は聞いてきた。
そういう意味では、この大口であろう契約が、
現状で危惧しているのは、(中略)まだバレーを続けたいという選手の行き場がほとんどないということだ。
望んだ移籍、望んでない移籍。 - Stay Foolish
以前、提起したこの問題にすこしでも影響してくれるなら、この話がよかったと思える日も来るかもしれない。
最後に。
ヴェルディという名前はポルトガル語のverde(緑)から出来た造語だ。
そんなヴェルディが青いユニフォームを着る。やっぱりしっくりこない。
青いユニフォームに緑って書いてある。やっぱりそれはヴェルディとして許しちゃいけないことなんじゃないのだろうか。内情は知らないが、魂を捨ててしまったようにも見えてしまう。
*1:もちろん各々の生活というものはあるのだろうが