Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

世界クラブ選手権2009・続報



ドーハで開催中の世界クラブ選手権2009も予選リーグを終え、準決勝の組み合わせが決まった。
当初はヨーロッパ3チーム+ブラジルで堅いだろうと思っていたが、イランのPayakanがブラジルのCimedを食う波乱で準決勝は、
PGE SKRA BELCHATOW (ポーランド) vs. ZENIT KAZAN (ロシア)
TRENTINO BETCLIC (イタリア) vs. PAYAKAN (イラン)
という組み合わせ。

Cimed-Paykanの試合は映像で見られていないものの、スタッツ見る限り、スパイク決定率36%で勝ててしまうというすごい試合。

決定率 効果率
Payakan 36% 27%
Cimed 41% 17%

Cimedの総スパイク失点が31、そのうちブロック決定が12なので、19本ものミスをしたことになる。
ゴールデンルールにはこのようにミスが増えるという欠点もあるだろう。ただミスの少ないチームにはチャンスがあるということも出来る。

昨日は、Paykanの試合を初めて見られたのだが、なんとバッククイックを使っていた!!

正直、他の試合もあまり見られていないので、他のチームもこのような戦術を用いているかも知れないが、ちょっとした衝撃だった。
あるいは、リーグ中のヨーロッパのチームなどと比べて、十分な準備をしてきたのかも知れない。しかし、バッククイックのミスの多い事、多い事。

Payakanはやはり準備を相当しているように感じた。ネット付近に落ちるフローターを活用して攻撃枚数を減らす、サーブレシーブの精度もそこまでこだわらないなど、ルールに合わせた対応が出来ている。

グラチャンのイランエントリーメンバーのうち、6人はPayakanの選手なので、そういう意味でも注目の準決勝だ。