Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

気付いた時にはもう遅い



やれやれ、昨年WLの入れ替え戦に負けた時の不安が本当のものになってしまった。
二日とも「宿敵」*1韓国に1-3での敗北。CSに入る金銭的な余裕のない僕はまったく映像を見れていないので、試合の詳細については言及のしようがない。
しかし、今年3試合目の実戦、初代表初国際経験のセッターという要素を考えれば、相手が韓国とはいえ厳しい戦いになることはわかっていた。ましてや韓国は世界の強豪相手に全敗とはいえ、試合経験を積んできている。
昨年、世界選手権予選で圧勝した相手にこんな結果になるのは、やはり試合経験の差と言わざるを得ない。

結局、どれだけ紅白戦をしたところで同じバレーをする仲間とのゲームの中では、課題は出てこない。
違うチームと本気の対戦をすれば、課題は必ず見つかる。その課題をクリアして、また次のゲームに挑む。それがチーム作りの基本だ。
企業合宿をしないで、優勝した大学はない。高校生も練習試合をするグループの質が大会の結果に関わる。いつも練習試合してるグループが上位を占めることもよくある。決勝戦の監督の談話で「いつも練習試合をしている相手だったんで・・・」とかたまに聞くことがあるが、それは偶然ではなく、レベルの高い練習試合をしているから両方のチームのレベルが上がったからこその必然なのだ。

なぜワールドリーグに出場できないのが、そんなに痛いのか。
ワールドリーグは当たり前だがリーグ戦、負けても次の試合がある。だからこそ練習試合ではない本気のゲームの中で、リスクを侵すことが出来る、チャレンジすることが出来る。一発終わりのトーナメントではこうはいかない。そうやってトライするからこそ新たな課題を選手も指導者も見つけられる。どんなプレーが決まってどんなプレーが決まらないかわかる。その繰り返しができるからこそチームが強くなるのだ。

来年にはこの入れ替え戦の挑戦権すらないという話もある。
失って初めて気付くこともある。ただだいたいの場合、そうやって失ったものはなかなか取り戻すことは出来ない。