車に例えると
最近、運転中によくこんなことを考える。異論反論あるだろうが。
チームは目的地に向かう一台の車に似ていると。
ドライバーはもちろん監督。どこに行くのも、どんな乗り方をするのもドライバーの自由。そしてこのドライバーはメカニックも務める。
当然選手はエンジンだ。車で一番重要な部分。色んなランクのエンジンがあり、色んな特徴を持ったエンジンがある。フェラーリのエンジン、軽自動車のエンジン、周り足が速いエンジン、直線が速いエンジン。エンジンの能力だけで勝てるレベルも当然ある。
いくら優れたドライバーだとしても軽自動車のエンジンでは、素人が乗っているフェラーリに勝てない。ほとんどの場合は。
さらにいうならスパイカーがエンジン、セッターがタイヤも含めた駆動系と考えてもいいだろうか。
どんなに優れたエンジンでもサスペンションやミッション、タイヤがお粗末であれば速くは走れない。ある程度の速度まではエンジンパワーだけでごまかせるかもしれないが、それ以上は足回りの能力が不可欠になる。ただどんなに足回りが優れていても、エンジンパワーが貧相ならば、一定以上のスピードはでない。
そしてエンジンに合わせたセッティング(トスではなく設定の意)がエンジンのパワーをいかんなく発揮させる。
コーチは電子制御系かもしれない。各種のセンサーやパワステ、ABSにエアバッグ。いまや車の運転にコンピュータは不可欠。なくても走るには走る。ただ、ないとドライバーの負担も車の負担も増大する。優れたコーチがいるチームの監督は非常に快適だろう。
さしずめトレーナーはエンジンオイルといったところか。エンジンオイルがなければエンジンはあっというまに焼きついてしまう。高級なエンジンオイルはエンジンの出力を高め、長寿命化も期待できる。
アナリストはカーナビだろうか。カーナビが最速な道案内をしても、渋滞状況や車の大きさを考えて、ドライバーが迂回することだってあるだろう。ハンドルを握るのはカーナビではなく、ドライバーだ。
ただ特に知らない土地を走るとき(知らない相手と対戦するとき)ではカーナビなしではやっていけないだろう。もちろんドライバーが地図をめくることでその役目をすることもできるが、地図ばかり見ていては前に進めない。
そして一番大事な燃料。燃料がなければどんな車も走らない。それはやはり勝ちたいという想いだ。想いはエネルギーだ。
結局最後に勝敗を分けるのは、この燃料がどれくらい入っているのか、レギュラーなのか、ハイオクなのかという差だったりするのだろう。
免許をとって3ヶ月もたたない、車のこともなんにもわかってない若葉マークの妄想である。もちろん無理があるところだってあるし、もっとうまく例えられるかもしれない。