代々木の難しさ
天皇杯ファイナルラウンド2日目はプレミアリーグのチームが登場したが、プレミア8チーム中、5チームがセットを奪われ、そのうち1チームは負けてしまうという波乱含みの結果になった。ストレートでは勝ったとはいえ、サントリーにしても、パナソニックにしても「簡単に勝てた」とは行かなかったように思う。
別にプレミアチームの擁護をするわけではないが、代々木の体育館でいきなり試合をするというのはかなり難しい。昨日試合だったのだからプレミアの各チームは前日練習は代々木では出来ていないだろう。
代々木の体育館はだだっ広いし、照明はちょっと変わった感じだし、微妙に風も吹く。
もう確かめる術がなくなったのは残念だが、旧春高では、1回戦を勝ち抜いたチームとシードチームが戦う2回戦は、よっぽどの力差がない限りは、代々木を経験しているかしていないかの差で、1回戦を勝ち抜いたチームの勝率が高かったように思う。統計とったわけではないので定かではないが。
なにしろ、僕が春高に出たときに、最初のボールタッチがドリブルだったのはトラウマになりそうな思い出・・・
ただもちろん、JTEKTは3日前に日本に帰ってきて一昨日も夜遅くの試合して、ご苦労さんという言葉しかでないし、高校生も高校生らしからぬバレーでがっぷり四つで組んでセットをとったし(春高ベスト4は堅いかな)、日体も小林がなかなか化けてきて、来年がますます楽しみだし、東海はもうなんていうか、彼らを見ていると沸いてくる高揚感をもう味わうことがないのかと思うと寂しいし、中大は千々木がいつのまにこんな勝負強い子になったんだとちょっと感動しちゃうし。
そんな「体育館が」とか、「ボールが」とか、そんな戯れ言はくだらなくなるようなバレーを見せてくれました。
残った中大には、負けた彼らのためとかどうでもいいから、日本で一番長くバレーできている大学生だということを自覚して、とことんバレーを楽しんでいただきたい。