2012年ベスト6
サイド 福澤達哉(パナソニック)
諸意見ござろうが、年々少しずつでも成長を続けているという点は驚くべきことなのだろうと思う。ジョンパウロがいなくて福澤選手がサーブレシーブを免除されている現状、パナソニックの安定感にはものすごいものがある。福澤選手がパスの中心でも安定感が保てるなら、アジアで一番も見えてくる。
サイド 間宮秀太(慶應義塾大学)
大学生を選ぶにしても久原でもなく、星野でもなくというのが、偏ってはいるのは自覚している。
しかし、今年は彼にしたかった。彼が一年のとき、四年になったらインカレの決勝を戦うなんて誰が予想できたか。もちろん柳田、岡田、星谷というタレントなしには語れないことではあるが、同時に来年このチームは間宮なしでやっていけるのかという懸念もある。それほどの選手なのだ。
サイドは越谷選手が入って然るべきでもあった。キャリアの最後でそのジャンプ力は衰えたもののベストなシーズンを見せてくれたことに感謝をしたい。
ミドル 前田和樹(FC東京)
坂本監督の慧眼に。
本来であれば彼のようなミドルであふれているべきなのだ、日本は。今の彼を見ていると、どれだけ日本はミドルというポジションを軽視してきたかという気にもなる。語弊覚悟で言うなれば、ミドルブロッカーというポジションはでかいだけでつとまるポジションではないのだ。
ただやはりブロックの状況判断や形にはまだまだ向上の余地がある。さらなる飛躍に期待したい。
ミドル 近裕崇(豊田合成)
もう一人、迷った。今年は中型ミドルが良かった。横田選手も進境著しいし、富松、白澤両選手の安定感も捨てがたかったが、近選手に。両サイドへの移動のスピード感というのは群を抜いてると思う。
オポジット 該当なし
残念ながら。現状、清水選手は安定しているがやはり上半期的にちょっと。出来田はインカレはさすがであったがその勝負弱さでプレミア昇格も逃したし、いくつもの白星を落とした。話題賞的に上場選手でもよかったが、ここはまぁ、妥当なところで。上場選手は健闘を祈っています。
セッター 近藤茂(東レ)
昨期リーグの準優勝は残念であったといわざるを得ないが、それが大胆になりきることの出来ない彼の課題感から来るものであったようにも思う。テクニックは申し分ない。状況判断、視野の広さも素晴らしい。しかし勝負所でふてぶてしく賭けに出られないのが、彼と宇佐美選手の違いでもあろう。
アジアジュニアMVPという点で関田と迷った。彼が対照的とまでは言わないまでもふてぶてしさで勝負しているセッターであることが個人的にはおもしろい。