Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

心の耐久度



いくぶん抽象的な話。
ほかのスポーツでもそうなんだろうけど、最近バレーボールというスポーツは「心の削りあい」だとつくづく感じるようになっている。
全部のラリーで得点が動くし、サイドアウト側のほうが有利ってあたりがポイントなんだと思う。


すわなち強さというのは「心の折れなさ」なのではないかということ。微妙なんだけど、相手の心を折る強さではないんだよね。それも大事なんだけども。
技術も大事、フィジカルも大事なんだけど、結局それらは折れなさの担保でしかなかったりするのかもしれない。もちろんそれを凌駕するレベルの話は当然あるんだろうけど。
これはやる気とかモチベーションの話をしているのではない。やる気と心の折れなさはある程度までは比例するけど、それより先は別次元の話だと考えている。やる気があったら、勝てるんだったら苦労はしない。


いつもの力が発揮できれば…なんて常々言っているようなチームって結局、心がすぐ折れちゃうのが原因だったりする。地力では劣ってるはずなのに…なんてチームが結局勝っちゃうのってこの心の折れなさがすごかったりする。堺の折れなさって時にはハンパないと思う。そういう意味では彼らが決勝に言ったのは何ら不思議ではない。
ジャイアントキリングなんかが起こるのって結局、こういう要因のほうが多いんじゃないかな。技術的な差異は当然あるんだけど、そこは今回置いといて。


問題は、じゃあどうやって折れなくするかってこと。自分たちで「折れない!」ってだけじゃ当然無理なんだろう。にんげんだもの。
それは自分たちの為すバレーに対する自信であったり、練習の量に対する自信だったり、特定のプレーに対する自信だったり、選手間の信頼関係だったりするんだろうと思う。選手一人ひとりのキャリアから来る自信だったりするかもしれない。ファンの声援かもしれない。


サントリーの今年の折れなさって自分たちのディフェンス力に対してだったり、モンタニャーニ監督に対する信頼だったり、ウォレス、越川だったりするんだろうけど、一番は自分たちが「勝っている」ことを担保にしていたように思う。今までも勝ってきたのだから、多少厳しい展開になっても大丈夫だろう、ということ。でも結局、それって実体がないんだよね。それがダメって言ってるわけじゃない。ただ短期決戦を戦う上では、それでは弱かったのかなと思う。あくまで仮説だけど。


何が言いたいかといえば、結局のところ、「心の折れなさ」を今期、ストロングポイントにしていた大分三好が最後の最後で、それを自分からゆるめてしまったというのが残念でならないということに尽きるのだろう。見てないから、そう言い切るのも失礼だとは思うのだが。
そしてジェイテクトには素直におめでとうを言いたい。


今日はちょっと日記めいたメモですみません。