Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

いろんな監督みてみたい



いろいろなカテゴリのバレーを見ている方に日本人の名将といえば?と、問うた時に大学、高校、中学の監督を挙げることは珍しいことでもなんでもなく、むしろそちらを挙げる方の方が多いと思う。かくいう私もそういった一人だ。


もちろんVリーグなどにも素晴らしい監督はたくさんいるのだが、基本的に彼らは元選手であり、会社員という事情もあるので、指導する立場にいるのは長くて15年、平均で7、8年ということが多い。もちろん元トップレベルの選手でなければできない指導というのもあるのだろうが、学校で監督をしている方たちと比べるとキャリアが段違いである。
キャリアが指導者の能力を決めるわけではないし、元トップ選手の名将もたくさんいる。
しかしながら、元選手でない監督がVリーグに増えたらいろいろとおもしろいのではないかと思ったりする。


サッカーでは、そういった生粋の指導者が多いように思う。海外ではモウリーニョや33歳でヨーロッパリーグを制したビラス・ボアスなどなど、現実ではないが、漫画ジャイアントキリング佐倉監督のエピソードなどもなかなか面白かった。


バレーボールでもヨーロッパでは結構そういった監督は多い。イタリア代表監督のベルットはプロチームで選手としての経験はなく、ドイツのロサーノもおそらくはほとんど選手として飯を食っていた時期はないのだろうと思う。


日本のバレー界で新卒者が男子トップレベルの指導者になりたいと思ったとき、その入り口は限りなく狭いように感じる。
サッカーであれば、各チームに下部組織があったり、トレセンがあったりと選択肢はいくらかあるのだが、そういったものもない。
女子のチームなどに新卒でコーチとして入ることもあるが(女子では元選手以外の監督が大勢いる)、結果的には、指導者になりたいと思ったら必然的に学校の先生になるのが、一番手っ取り早いことでもある。この選択にもいろいろな思いがあるのだろうから一概にチームを持ちたいから先生になったとこちら言い切るのが失礼千万であるのは重々承知である。


同時に元Vリーグ選手でありながら、学校の先生になった方も大勢いる。
今開催されているインターハイに出場している中でも崇徳の本多監督(JT)や福井工大福井の西田監督(NTT東海、サントリー、つくば)、清風の山口監督(東レ、つくば)などが挙げられる。


逆に学校の先生からVリーグの監督になってみたり、シニア代表の監督になってみたり、そんな光景を見られる日がくることをちょっと期待してみたりする。