Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

世界一の選手



僕が現時点で世界で一番のバレーボールプレーヤーと思っているのが、オスマニー・ユアントレーナだ(Osmany Juantorena)*1。なにをもって世界で一番というかは難しいところなのだけれど、もし世界選抜を作るとして、好き嫌い抜きで最初に指名する選手と解釈していただいて結構だ。ちなみに数年前まではダンテだった。もちろん人それぞれの基準があるだろうし、みんな違ってみんないいのだ。


おなじみの方も多いのかもしれないが、イタリアの強豪で世界クラブ選手権でも3連覇を果たしたトレントの選手で、キューバ出身。ちなみにモントリオールで金を二つとった陸上選手、アルベルト・ユアントレーナの甥にあたる。2006年ごろまではキューバ代表にもいたが、ドーピング問題(このへんはよくわからない)により2年間の出場停止になった。その2年間の間に試合に出られない彼にトレントの会長が目をつけ、練習に参加させていたようだ。定かではないが、キューバおなじみの亡命というわけではないようだ。
何はともあれ、2009年に復帰して以降は、トレントで数々のタイトルを手にし、そしてチャンピオンズリーグでも、クラブ世界選手権でも、それぞれ2年連続のMVP。国際試合に出られない選手の中では一番ノリにノッている選手だ。

彼がすごいのは、キューバ人らしく、すべてのスキルが高いレベルでこなせるところなわけだが、なによりもその驚異はサーブである。サーブだけでゲームを決めてしまう能力を彼は持っている。昨年記録したエース/セットは実に0.78。4セットで約3本以上エースを取れるということだ。しかもなにより彼がすごいのは、昨年31試合で76本のエースを決めながら、サーブミスはわずか61本という点である。エースより少ないのだ!!サービスエースとミスの割合は1:3でも結構良いといわれるわけだが、ミスよりエースの方が多いなんて驚異的な話である。言ってみれば、ホームランより三振の数が少ないことより難しい話だろう。
今年はリーグが開幕してまだ4試合の状態だが、エースが13本でミスが5本。実に2倍以上!!アンビリーバボー!


ワールドカップが始まるわけだが、世界大会に出てこないすごい選手が山ほどいることは、覚えていていただきたい。

*1:発音的には「ファントレナ」の方が近いのだけど・・・