黒鷲旗の楽しみの半分以上は、下部チーム(主に大学チーム)のアップセット(上位食い)といっても過言ではない。菅野、大竹、蔭山、高尾、松本、吉田という黄金世代を擁して準優勝になった法政大学。阿部、飯塚らで3位、金子、富松、高橋(和)らで準優勝した東海大学。若い世代が活躍する年はやはり盛り上がる。
ちょっとぐらい前までは、大学勢とV1(現チャレンジ)チームがやったら、大学勢がサクッと勝つのが通例だったように思う。2,3年前まで出場チームは32チームで、予選リーグを終えたら大学チームが5つくらいは残っていたと思う。今年の感じだとチャレンジと大学はだいたいトントンってところだと思う。わくわくするゲームが少なくなって寂しい。今年わくわくしたのはFC-順大、堺-中央くらいだろうか。
大学生は大学リーグのまっただ中でこの大会にやってくる。この黒鷲旗の過ごし方が結構リーグの優勝に影響しているんじゃまいか。大学生が黒鷲旗でVリーグチームにボコボコにやられちゃってチームが壊れるということがよくあるからだ*1。ほかにもたとえば対Vリーグ仕様でスパイク強いやつ使って「いいじゃん」ってなってリーグでも使うけど、大学生相手には実は機動力ある方が良かったり*2。
今の大学生は適度な強さだから最後の試合がVリーグチームになることはそんなにないから昔ほどじゃないかもしれない(最後で勝って終われたりね)。
まとめると勝っちゃえればいいんだけど、早い話がんばりすぎちゃダメってこと。たとえば今年の中大なんか、もしかしてこの後1勝もできないかも*3。そういう意味では順大はうまくがんばらなかったと思う。負けのダメージ全然ないもんね。
黒鷲旗って黒鷲旗的な楽しみもあるけど、年間カレンダーを俯瞰で見たら相当浮いてる大会なんだよね。この辺も書ける時間があったら書いてみたい。