Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

海の向こうにあるもの



既報だが、今日越川選手の移籍するチームが発表された。
Volley Padova - Sempre Volley - Lega Volley Serie A Tim
パドヴァは昨年、セリエA1の最下位でA2に自動降格したので、まだ来期の陣営がほとんど決まっていない。ほとんどではないな、全く。スポンサーが変わった関係もあるのだろうが、更新を一人もせずに新しく越川選手以外にもう一人決まっているだけだ。A2はセリエA1の選手の動向が落ち着いてから、決まってくることが多いので致し方ない。ただ監督にはベルナルディが噂されている。ベルナルディ!
A2とはいえ、A1の上位チームが若手選手をレンタルに出して、どんどん経験を積ませる場なので、決してレベルが低いわけではない。試合に出られる事を優先させたのは非常によい選択だったと思う。

さて突然ですが、

この選手たちの共通点は?


正解は筑波大卒かつ海外でバレーボールに挑戦した選手。漏れがあったらごめんなさい。非常に多い。
今回、海外に研修に行く二人の指導者、中垣内氏、小林氏も筑波卒。海外で活躍している指導者といえば、水野氏もおりますね。
筑波の指導には海外に行きたい気持ちをくすぐる何かがあるのだろうか、気になるところだ。都沢先生も海外での監督経験があるので、そこらあたりも影響しているのだろうか。そして、上記の選手たちの時代、まさに筑波の黄金時代だったことも無関係ではないだろう。

ただ、現時点で彼らが海外で得たものが活かされているかと言われれば、すこし残念な顔をせざるを得ない。
これはある一つの事実を示唆している。
「海外にいっただけでは、何も変わらない」
かといって先日のエントリーとは相反しない。どんどん行け。海外が遠いものと思うのがいけないのだ。ほんのちょっとMAX値のレベルが高いだけだ*1
たぶん目に見えないなにかを求めて行くところではないのだろうな、海外は。情報化が進んだ昨今、世界中どこでもバレーボールに変わりはない。1階と2階の違いではなく、階段の一個上の段だと思えた日、何かが変わるだろう。

ただ協会や枠組みといった観点からみると日本のバレー界は、ロサーノ氏のコメントにあるように、まるで鎖国だ。大陸で熟成されたシステムを無視し、日本はいまだミュンヘンにいる。

*1:Vリーグだって、全体のレベルでみたら世界のトップ7には入る