Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

イタリアンレジェンドたちの今



http://www.youtube.com/watch?v=45zvzYyhPv4www.youtube.com
http://www.youtube.com/watch?v=ykEZMTZRhXkwww.youtube.com

このワールドカップに多くのイタリアンレジェンドが指導者や様々な形で来日していたので、他のレジェンドたちがどのように今を過ごしているか、まとめてみる。
このイタリアに栄光をもたらした選手たちは、"Generation of phenomena"、「驚異の世代」としてイタリア国内でも伝説と化している。

Lorenzo Bernardi(ロレンツォ・ベルナルディ)

攻守にたけたイタリアの中心で20世紀最高の選手として、表彰もされたベルナルディ。彼も現イタリア代表とエースで9番のザイツェフと同じく、キャリアのはじめはセッターとしてスタート。引退後、すぐにコーチとしてのキャリアをスタートさせ、セリエB1のチーム、イタリアB代表で経験をつみ、2009年には越川選手の入団と時期を同じくパドヴァの監督になるものの、解任され今はポーランドのJastrzebski W〓gielで指揮を執っている。

Marco Bracci(マルコ・ブラッチ)

イタリアの守りの要として君臨し、セリエAでも6回の優勝を数えるブラッチ。
引退後は、イタリア女子代表のコーチとして、前回のワールドカップグラチャンの優勝に貢献。
今秋も来日している。

Luca Cantagalli(ルカ・カンタガッリ)

そのスパイクの威力から「バズーカ」とも言われたサイドアタッカーのカンタガッリ。
あまり指導者としての素養はあまりなかったらしく(わからないけどね)、引退後は解説者生活の後、2009年に1年のみA2のチームの指揮をとるにとどまった。現在もまた解説者などをしているようだ。

Andrea Gardini(アンドレア・ガルディーニ)

やはり歴史を通して、最高のブロッカーといえばと問われれば3番以内には出てくるであろう、イタリアのリードブロックの中心であったガルディーニ。そのジャンプ力も引退間近まで衰えることはなかった。引退後はアナスタージ政権のイタリア男子代表のコーチとして2008OQTで日本を破り、北京へ行った。アナスタージがポーランドへ渡ったのについて行きコーチに就任。このワールドカップでも来日している。

Andrea Giani(アンドレア・ジャーニ)

説明不要のスーパースター、ジャーニも今、来日している。
2007年に引退後、すぐに選手として引退したモデナの監督になったが、さすがに経験のなさは無理があり、2年目途中で解任(ちなみに1年目はチームにリカルド、アンドレ、デニス、サルトレッティと左利きが4人いる面白いチームだった)。翌年、A2に降格したローマの監督になり1年で昇格。今年もローマの監督だが、コーチとしてイタリア男子代表にも参加。ベンチ入りしていないもののポーランド対イタリアのガルディーニ対ジャーニというのもなかなか見物となろう。

Ferdinando De Giorgi(フェルディナンド・デ・ジョルジ)

わずか178cmの身長ながら、セッターとして活躍したデ・ジョルジ。
2000年、39歳で選手兼監督としてクネオの指揮を執り始めた。2002年からはフルタイムの監督となり、その後ペルージャ、マチェラータと指揮をとってきた。その後は1年の解説者生活の後、また今年からコンテらを擁するサン・ジュスティーノの監督に就任した。

Pasquale Gravina(パスクアーレ・グラビーナ)

個人的には、ガルディーニの対角はルケッタよりは、グラビーナの印象の方が強い。
ビーチでのキャリアも積んでおり、イタリア国内でNo.1になったこともあると聞く。
今は、セリエAシスレーのゼネラルマネージャーを務めておられる。

Samuel Papi(サムエル・パピ)

38歳、いまだ現役である。今年は13年所属していたトレビソを離れ、ピアツェンツァに移籍。白髪まじりの髭をはやし、いかんせん衰えは見えるものの、まだまだ頑張っておられる。

Paolo Tofoli(パオロ・トフォリ)

42歳、2009年まで現役を続けたセッター、トフォリ。
デ・ジョルジもブーロもメオーニも好きなんだけど、やっぱりトフォリが渋くて好きだった。
引退後すぐに女子チーム、ペーザロ(今年はオルトラーニ、ブリンカーらが所属)の監督に就任し、今年2年目を迎える。
(追記12/1:このエントリを書いた日に、解任のニュースが出ていました…)

Andrea Zorzi(アンドレア・ゾルジ)

オポジットとして、点取り屋となって活躍したイタリアの伊達男、ゾルジであるが33歳と、この中では比較的若い年齢で引退した。
その後はすぐ解説者、ジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、FIVBなどのホームページにもよくコラムを掲載しており、今回のFIVBブログに数多く登場している。
結構、毒舌な意見も申されるし、今後のさらなる活躍も期待されよう。
FIVB Volleyball Men's World Cup 2011

Andrea Lucchetta(アンドレア・ルケッタ)

2つの目の動画の冒頭に出てくるのがルケッタだが、その変わった髪型から「クレイジーラッキー」と呼ばれた仕事人、アンドレア・ルケッタ。
センターエリアを縦横無尽に駆け回り、小気味よい攻撃を良く決めるミドルブロッカーだった。
御年49になるが、その髪型は健在で、今はバレーボールのアニメ番組のプロデューサーとして、また作品中に出てくるコーチ、ラッキー役の声優も務める。
http://www.spiketeam.it/(flash注意)


こう見ると、「アンドレア」多すぎるな。


まぁ、10年先もこのブログを書いていたら、たぶん「ブラジル最強世代の今」なんてエントリを書くんだろう。
ジバやセルジオが監督なんてしてるんだろうなー。