2010年世界選手権が終わった。
volleypediaの影響か、戦術などもファンの間にも広がった上で初めての大きな国際大会ということで、高レベルなバレーを見せた欧米バレーに対する興味が高まったという方もいるだろう。
テレビで見られるような国際大会は1年に1回あるかないか。しかし、もちろん選手たちは年中バレーボールをしている。しかも世界選手権で火花を散らした様々な国の選手が入り乱れて世界中のリーグでプレーしている。
セルビアのグルビッチのトスを打つブルガリアのニコロフとか、イタリアのヴェルミリオがアルゼンチンのコンテに高速トスを上げるとか考えるだけでわくわくしないだろうか?
というわけで世界選手権に出た選手を中心に、ヨーロッパの各国リーグをレビューしたいと思う。
初回は世界選手権開催国イタリア。日本戦の盛り上がりを見てもわかるようにバレーボールは非常に盛んだ。
イタリアのリーグはサッカーと同じくセリエと呼ばれる。トップのA1(アーウノ)に始まり、越川選手もいるA2(アーデュエ)、B1、B2までが協会の主催。セリエC,Dは地域協会の主催によって開かれる。A1は14チームによる2回総当たりを行い、1-8位がプレーオフに進み、トーナメントを行う。
また各年齢層のリーグも充実しており、今ではUnder20、18、16、14のカテゴリで大会が開かれている。
下に挙げたチームにはローマが入っているが本来、イタリアでは小都市などにチームが多い。やはりサッカーなどの人気チームがある大都市ではなかなかクラブが定着しないようでA1に長い期間居座るチームは少ない。これは日本が参考にしても良い点だろう。
ちなみに外国人枠はオンコートに4人までとなる。
世界選手権出場選手には◎をつけた。
クネオ(Piemonte Volley)
昨年の優勝チーム。多くのおじさんが活躍するチームだ。37のグルビッチに35のマストランジェロに34のエノ、33のワイズマンとニコロフ。非常に渋い。
トレント(ITAS DIATEC TRENTINO)
去年の世界クラブ選手権を制したトレント。現時点では世界一のクラブだ。率いるのはブルガリア人のストイチェフ。イタリアでの外国人監督というのは非常に珍しい。
去年の世界を制した布陣からブラジルのヴィソットが抜けた。変わるチェコのStokrが結果を残すことが出来るかにかかっているだろう。
マチェラータ(LUBE BANCA MARCHE MACERATA)
近年はリーグタイトルから遠ざかっているもののおそらく選手層で言えばイタリア1。2チーム組んでもかなりのレベルだろう。監督は若手では一番手のベルット。おそらく次期アズーリの監督となるだろう。
モデナ(CASA MODENA)
古くからある強豪。優勝回数で言えば一番多いだろう。このチームは毎度紹介のワンピースユニフォームのチーム。今年はどんなデザインになるか気になるところである。
トレビソ(SISLEY TREVISO)
90年代後半から近年まで、屈指の強豪クラブであったが、近年タイトルからは遠ざかっている。名だたるスター選手を輩出した。加藤選手が最初に行ったクラブなので、記憶に残っている方も多いだろう。
ピアツェンツァ(COPRATLANTIDE PIACENZA)
個人的に好きなクラブなのだが、多くの中心選手を放出し、変わりの選手はいまいちなので今年は厳しいか。
OHズラタノフ(イタリア)
MBテンカティ(イタリア)
L◎マッラ(イタリア)