Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

バレーボール選手という選択



浅はかなエントリーであることは自覚している。結構思いつきだし、結論でないし。

Vリーグにまで上り詰めるバレー選手にも様々なタイプがいる。類い希な身体能力でバレーでもなんでもこなしてしまうような選手、逆にその能力のすべてをバレーボールに注ぎ、スポーツであればバレー選手にしかなれなかっただろうという選手、その持つ能力がまさにバレーボールにフィットしたという選手などなど。

ただそんなどんなスポーツでも活躍できそうな身体能力を持つ選手を見ると、野球してたら億稼ぐプレーヤーになってたんじゃないか?サッカーしてたら南アフリカ行ってたんじゃないかって思いがよぎることがある。

たしかに僕はバレーボールが好きだし、それに誇りを持っているが、バレーボールが決して一アスリートとしては、お金や名誉といった目に見える幸せになり得るものをたくさんつかめるスポーツになりにくいことは自覚している。
一昔前に上田桃子が「バレーやバスケには先がない」と発言して、ブログが炎上したことがあったけど(女子ゴルフ 上田桃子(21) 情熱大陸での発言「バレーやバスケは先が無いスポーツ」→ブログ炎上→謝罪 | ゴルフ日和 | スポーツナビ+)、僕も本音の部分では確かにその通りだと思っている。

何が幸せだなんて、それこそ人によって違うし、僕のような人間がとやかく言えるようなことでもない。ただ彼らがバレーボールを選んでいなかったら、毎日テレビに出るようなアスリートになっていたかもしれないという意味のない妄想だ。

宇佐美大輔

全日本にまで入るような選手なら、その多くがどんなスポーツでもある程度のところまで行くだろうが、特に彼ならどんなスポーツでも一定の成果は上げられていたと思う。そう思うだけのセンスと身体能力を持っている。

石島雄介

やっぱり格闘技やってても、いい位置いくんじゃないかな。もしかしたら今の石井慧ポジション奪ってるんじゃないかと思うくらいの体格、身体能力、そして食いっぷり。逆に言えば、バレーボールはこれからも彼みたいな選手を獲得していかなければならない。

高松卓矢

たぶん身体能力はVでも1,2位を争うと思う。ただ「バレーボール」がうまいわけではない。もうホント、アスリートとしての素質だけでバレーボールやってるんじゃないかと思う。そしてそれはものすごいこと。そして彼は「何か」を持っている。陸上競技とかだったらもっと大成できたんじゃないかなぁ。

津曲勝利

基本的リベロには身体能力が高い選手が多いように思う。反応・反射にバランス、強靱な下半身とリベロポジションに求められる能力はバレーの練習だけして身につくものではないからだろう。永野選手や田辺選手などもアスリートとして様々なスポーツで成功する素質を持っているように思う。

もちろん実際に彼らがもし他のスポーツを選択していたところで成功したとは限らない。ただ一つの事実は、僕らが享受できるのは彼らがバレーボールを通して表現してくれるものだけということだ。

学校にバレー部しかなかったのかもしれない、たまたま始めたバレーボールかもしれない、惰性で続けているスポーツかもしれない。
それでも彼らがバレーボールを選んでくれて、続けてくれて、彼ら自身にしかなれないスペシャルなバレーボール選手になってくれて、そして彼らのプレーを体育館で、映像で、見られることに幸せを感じている。