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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2010関東大学秋季1部リーグ開幕間近



関東大学リーグは今週開幕。
正直なところ、リーグ戦を見られるのは1,2日(実際に春も1日)なので、僕のような観戦者がこのようなエントリーを投稿することはためらわれたのが、
2010関東大学男子秋季1部リーグ・ぷれプレビュー - /ja あやつる YmrDhalmel
をしたためてくださってたので、こちらは二番煎じだと思って読んでくだされば幸い。

個人的な所感ではあるが、このリーグは2位争奪戦、もしくはどこかが東海に土をつけられるかというところに見所が絞られてきてしまう。それくらい今の東海大学は圧倒的だ。
ただ全日本インカレのシードも、入れ替え戦もかかってないとはいえ、これが最後のリーグ戦になる選手たちがいる。負けても終わりではない最後の戦い・・・

東海大(春1位)

僕の記憶が確かなら、2年前のインカレ以降2009年春、黒鷲後の中央戦をのぞけば(ブコメよりご指摘感謝)、大学生相手には負けていない。誰かを欠いても結果を残しているのは見事。
最大の懸念はキャプテン八子が全日本にとられた場合。しかし、さらに選手を欠く状況であった東日本インカレも優勝した。正直なところ、大学生相手なら八子のいないスモールパッケージの方が、安定的な強さを発揮するのではないかという思いもある。
5年前にはまさか初日に筑波-東海を見るとは思いもよらなんだ。

明治大(春2位)

すでに明大スポーツWEBでプレビュー記事があがっている。なかなか充実の夏を過ごしたようである。このチームが春2位という結果をみると、僕もバレーボールをなんにもわかってないんだと思う。失礼な話だが、僕程度のバレーボール眼ではこのチームが何で強いのかわからない。でもなぜか勝っている。「強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ」

中央大(春3位)

東日本は、けが人続出の厳しい状況の中で準優勝。フルセットが続いた春リーグで地力は着実にあがっていたのだろう。千々木、辰巳、岡村といったけが人が戻ってくる(のか?)は好材料であるが、その状態は気になるところである。またセッターの高橋選手が怪我で出遅れとのこと。短期決戦ではけが人が出ても勢いで乗り切れるが、リーグ戦ではそうも行かない。1年生セッター二人の出来いかんとなろう。層の厚さでジュニアの流出もそこまで痛手にはならなそう。

順天堂大(春4位)

昨年のインカレにおける層の厚さを活かしての準優勝を思い起こすと、今年の躍進も期待されたのだが、春4位、東日本ベスト8といまいちふるわない。しかし春途中から不在の渡辺俊の復帰は非常に良いニュース。彼のいなくなってからのこのチームは画竜点睛を欠いていたように思う。この秋はどんなチームの姿を見せてくれるのか。
ウルトラビックガイの伏見選手のジュニア招集も予想される*1

日体大(春5位)

春はセット率の差で惜しくも上位を逃したが、東日本でもベスト4と地力はある。
ただ他チームに比べて、スパイカーの破壊力で劣るように思う。それでも梅野の上手なトス回しとそれぞれのスパイカーの技巧でなんとか回っているという印象であるが、これより上に食い込もうと思ったら、ミスをしない安定感だけでなく、相手を壊す破壊力も必要になってくるが袴谷、小林あたりが夏を越えて果たして。

法政大(春6位)

ここ数年、中の下に定着した感のある法政。こちらもここ一番での決定力欠くように思う。若い選手も多いので無理のないところだろうか。古田、中島の穴は想像以上に大きかった。
6位以上というのが現実的な目標になろうか。

国際武道大(春7位)

春からなかなか噛み合わない感じが続いていたが、東日本でベスト4と試行錯誤の芽が出始めている。しかし、未だセッター、オポジットが固まりきらない印象がある。やはりライト対角がしっかりしないチームは安定しない。大型チームだけにこの夏で良い鍛錬が積めたのであれば。いつも秋には強い印象があるな。

慶應大(春8位)

春は最下位に終わったが、春でもストレート負けはほとんどなかった。東日本でもその戦いぶりはいわゆる1部の「お客さん」のものではなく、どのチームも油断しては臨めない相手であった。1部に慣れた今季、さらなる飛躍も期待できる。ただジュニアに岡田をとられるとなると話は変わるか。

専修大(春2部1位)

平成17年春季以来の1部となった。結果的には筑波より、上の成績での昇格。キャプテン栗山の高さが1部の舞台でどこまで通用するのか。端場のサーブがどれだけ1部のレシーバーを崩すのか、見所は多い。
監督を初め、各学年に必ず一人は宇部商卒の選手がいる。後輩のインターハイ優勝にあやかれるか。

筑波大(春2部2位)

久方ぶりの2部から予定通り、一季で1部に戻ってきた。東日本では主力を欠くとはいえ東海大を苦しめた。
椿山の充実、一季を過ごした期待の1年生など、秋に向けて好材料が揃うが、不安はジュニアにどれだけ選手をとられるか。3人とられることになったら、厳しい戦いが続くことになりそうだ。



緒戦を見てみないことには何ともいえないところだが、2部からあがって来た2チームが台風の目になりそうな予感はある。

*1:というかほぼ決まりだろ