2012年日程逼迫問題
いつも気の早い話題ばかりで恐縮だが、来年の話。どうやら来年上半期の国際試合の日程がとんでもなく忙しいことになっているようだ。
それは来年がオリンピックイヤーであることに端を発している。例年、アジア以外のオリンピック各大陸予選はオリンピック年の1月に開かれることが通例であったが、どうやら今年は5月にずれ込む模様だ。ウェイ会長はある談話の中で、基本的には国際大会は「5月15日から10月15日の中で行う」と話していた。この影響だろう。やはり1月に開かれると各国のリーグを一時中断しなければならず、日程の変更などのしわ寄せを食らうのはいつも各国のリーグだ。それを避けたいという意向があるのだろう。
さて、日本に関する部分を具体的に話していくと、各大陸予選が5月にずれ込んだ関係で、日本で行われるアジア予選兼世界最終予選も以前国際大会の日程に関するエントリーを書いた時は5月13日〜5月21日だったのだが、より後ろになり、6月2日〜6月10日の日程となった。そこいらはFIVBのカレンダーを参照願いたい。こうなるともしかしたら、黒鷲旗に代表選手も参加できるのかもしれない。ただ逆に代表に入っている外国籍選手の出場は難しいだろう。
さて問題になるのはワールドリーグ。入れ替え戦で敗れれば関係のない話だが、日本はホームがなかったので、入れ替え戦には特例で行かないという記事をどっかで読んだ気がするし(勘違いかもしれない)、一応。現在ワールドリーグのインターコンチネンタルラウンドは5月26日〜6月30日の6週間でスケジューリングされているわけだが、前述のようにそのど真ん中でOQTを行うことになる。5月20日まで北中米大陸の予選があるので、これより前にはずらせない。もしOQTの期間(2週間)はワールドリーグを一時中断して、ファイナルを後ろにずらすとなると、ファイナルはオリンピック開幕(7月27日〜)の1週間前ということになってしまう。これは結構大変な問題だ。
個人的な案であるが、オリンピックイヤーにはワールドリーグはやらなくていいのではないだろうか。ワールドリーグの日程中にOQTと入れるとなると、出場各国もチーム強化の面からワールドリーグは2軍でいいかということになりかねないし、オリンピックまでまとまった時間もとることができない。もしかしたら、ワールドリーグの出場チーム削減や日程削減などの策がとられるかもしれない。
やはり日本だけでなく世界でもオリンピックという存在は大きい。FIVBにも柔軟な対応を願う。