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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2011ワールドリーグファイナル、組分け決まる



すでに話題になっているが、ワールドリーグファイナルの予選組み分けについて。


ちゃんとはじめに確認しておけばよかったのだが、発表されて度肝抜かれた。

Pool E イタリア(D組1位) アルゼンチン(C組1位) ブルガリア(B組2位) ポーランド(開催国)
Pool F ロシア(B組1位) ブラジル(A組1位) アメリカ(A組2位) キューバ(D組2位)


A組1位、B組2位、C組1位、D組2位という組み方が一般的であるが、今年は、予選の組関係なしに獲得した勝ち点によって組を決めた。なので、1位は勝ち点31のロシア、以下30ブラジル、28イタリア、25アルゼンチン、23アメリカ、23キューバ、22ブルガリア、開催国ポーランドと並ぶ。この中から1、2、5、6位がPoolF、3、4、7、開催国がPool Eに配されるというもの。


この2組でそれぞれ総当たりを行い、各プールの上位2チームが準決勝に進出する。


なんともいえない不可解なレギュレーション。予選の組に関係なく、勝ち点で並べてから分けるというのは、まだわかる。ただ予選でやった相手がまた同じプールになる恐れがあるのだから(実際なってる)、正直どうかと思うが。問題なのは、1位と2位が同組に配されていること。普通、これはないわ。Vリーグで4強がきまった後、1位と2位、3位と4位で準決勝やるくらいないわ。


おそらくは開催国ポーランドの差し金。この方式ならポーランドは、どうあがいてもめちゃくちゃ強いところと決勝ラウンドを戦う必要がなく、準決勝に上がれる確率が高くなる。普通なら1,3,5,7と2,4,6,開催国がスジってもんだと思う。昨年のイタリアの失敗からなんも学んでないんかね。


なんかこうなると最終日にイタリアがキューバにころっと負けたのは、Pool Eに入るためだったんじゃないかと勘ぐってしまう。イタリアは勝ち点28で最終日を迎え、キューバに3-0、3-1で勝っていれば勝ち点は31になってしまう。勝ってしまうとロシアかブラジルとは絶対当たる。負ければどちらともしなくてよいとなれば、わざと負けるという選択肢もあったはずだ。でも、もし本当にそうだとしたら、そんなものは2度と見たくなかったのに。


FIVBも会長が変わってよくなったと思うところも結構あるけど、こういうことを許しているようじゃ、アコスタと変わりまへん。


なにはどうあれ、どんなレギュレーションであれ、試合は始まる。
決勝ラウンドは明後日6日(水)から。決勝まで進むと5日連続の試合となる。チームの層の厚さも重要なポイントになる。