今週末、トリとなる関東ブロックを終えれば、天皇杯のブロックラウンドを終える。
すでに12チームが12月に開かれるファイナルラウンドへの進出を決めているわけだが、中でも高校勢が5チーム(長野日大高、市立尼崎高、松山工高、筑紫台高、大村工高)と躍進している。昨年が2チームであったことを考えると、なかなか興味深い。ブロックラウンドへの高校生の参加チーム自体は減っている(23→21)のだが、九州や北信越あたりでは高校同士の決勝だったらしいことを考えると、高校生レベル自体が上がったと考えても良いかもしれない。
その理由は推測でしかないが、新春高に向けての3年生を含めた強化が今年で2世代目となり、新サイクルにこなれてきた面が大きいだろう。昨年の高校生チームというのは、移行期であったのでその前の代が終わったのがインターハイと仮定するなら、昨年のこの時期にはすでにチームを組んで1年以上が過ぎていたことになる。今年は春高が終わってからのチームなので、まだ約9ヶ月しか経っていない。この辺を考えるとブロックラウンドへの参加自体は昨年の方が多かったのもうなずける。成熟度自体は昨年の方が高いのだろうが、この時期の調整法や選手自身のモチベーションのもっていき方なども昨年の経験が多いに活かされているのではないだろうか。
昨年の3年生の本音として、「インターハイで終わりだと思ってたのにまだやるのかよ・・・」というのもあったかもしれないが。
また地方ではわからないのだが、大産大などは若手中心だったと聞く。天皇杯が4年目を迎え、ブロックラウンドは経験を積ませる大会と、とらえる大学があったという理由もあるかもしれない。
まぁ、なんにしても上のカテゴリに勝って5チームもファイナルラウンドに進むというのはたいしたものだ。さすがに関東はレベルが高いので、これ以上増えるという事はなさそうだ。
今年の天皇杯ファイナルラウンドは高校生に注目である。