ニュース :日本バレーボール協会 - 2010男子バレーボール世界選手権 全日本男子チーム エントリーメンバー20名の発表について
非常に残念な結果になった。
それはもちろんセッター宇佐美選手の落選。この選手はとことん世界選手権と縁がない。過去の2002年大会は怪我、2006年は年間通して辞退、今回再び怪我での欠場。
今更だが、6月末に手術をして以来、世界選手権には戻ってくるという保証はどこにもなかったし、そんなコメントもだれもしていなかったのだ。なんか当たり前のように戻ってくるもんだと思っていたのだが、甘かった。
問題はこの宇佐美選手の不参加は、あらかじめ決められていたことだったのか、それとも予定外のものだったのかということだ。
しかし、年度当初の会見で主将として、
世界選手権に向けてチームを作り上げて、目標であるベスト8を突破したいです。
スポーツナビ|バレーボール|バレー植田監督“鬼トレ”で世界8強目指す「これからが本当の正念場」
というコメントをさせている以上、本人としてもスタッフとしても今回の欠場は想定外のものだろう。だとしたら、なぜもう少し手術のタイミングを早められなかったのか。一次合宿に参加させている余裕などあったのだろうか。長引く可能性が考慮出来ていたなら、少なくとも5月中には手術出来ていたのだろうが、その辺は結局出場はならなかったが、アジアクラブ選手権に参加するパナソニックとの綱引きもあったのかもしれない。
正直に言おう。全日本に宇佐美選手がいなくてここまで残念に思ったことは初めてだ。正直に言おう。全日本が勝てないのは彼が原因だと思った時期もあった。いや、ほとんどそうかもしれない。実際北京に行けたのだって、朝長選手の功績の方が大きいと、少なくとも僕は思っている。
しかし、今はそうではない。
昨年からの宇佐美選手は全日本でもVリーグでも本当にすばらしいプレーを続けている。彼の8年にも及ぶ全日本のキャリアの中で初めて全日本は「宇佐美のチーム」になったのだ。
そういうわけで今年の世界選手権、宇佐美選手がいないのは初めてではないのに、これまでになく不安な気持ちだ。