Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

不安定な安定



たとえばサッカーのリフティングで、頭の上でボールを静止させる技。
動画を見てみると、ボールを頭の上で静止させるために絶えず人間は動き続けていることがわかる。やってみればわかるんだけど、これは自分が動かないと絶対ボールは頭の上で落ち着かない。
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ボールと自分がお互い静止できるポイントってのは実はあるんだけど、それは稀なことでなかなか難しい。
要するに何かの安定を求めるためには、主体は不安定である必要があるんではないかということ。いってみれば動的安定といったところか。


いろんなスポーツでもそうだと思うんだけど、不安定なことが安定をもたらすことが多くある。体の動かし方でもそうだし、スキルもそうだし、駆け引きでもそうだ。


うまいレシーバーはパスするとき、いろんな場所でとる。
正面でとることに固執しない。まぁ、正面という定義があれだけど。
とにかくボールが自分の近くに来たとき、体はニュートラルに近い。ボールに合わせて、面を形成する。ある意味、不安定だ。見る人によっては適当にも写るかもしれない。
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たとえば本当に強いチームは自分たちの「型」というものがあまりない。
相手に応じて、自分たちの形を変えられる。
自分たちはこれでいくんだ!というのが強すぎるチームは、もちろん相性がよくていい結果をもたらすこともあるんだけど、それは相手もそういう「型」が強いチームの時か、よっぽどレベル差があるときだけ。


本当にいい選手、本当に強いチームは水のようだ。
入れ物に応じて形を変える。流れに応じて形を変える。状況に応じて形を変えることができる。


今個人的に少し自分が安定しすぎていて、外から見たら非常に不安定なので、むりやりひねり出して記事を書いてみた。