Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

私選2016リオ五輪男子ベスト6




photo by FIVB

以前、ブラジルに金はないと言い切っただけに、恥を忍んでの投稿となる。
まだ明確にブラジルの勝因をつかめていない。いろいろ振り返ってまた謝罪記事でも書こうと思う。


取り急ぎベスト6。

サイド セルゲイ・テチューヒン(ロシア)

バレーボール五輪最多タイ6回目の出場となり、旗手も務めた今大会。
ロシアのもう二人のサイドはどちらも21歳で頼りがいがあるとはいい難く、ほとんどの時間コートに立っていた脅威の40歳。テチューヒンの長男は19歳、あーおそロシア。

サイド ルイス・フェリペ・フォンテレス(ブラジル)

腹をくくって、彼をスタメンにおいてからチームは安定し始めた。
その背中にはジバが、ダンチが、ムリロがいたように思う。彼らに及ぶポテンシャルはあるものの、サーブはいいが守備はそこそこ、短気で問題の多い選手という域を出ていなかったこの選手。
彼を動かしていたのはその種の不思議な力だったかのようである。

次点 フィリッポ・ランザ(イタリア)、ファクンド・コンテ(アルゼンチン)

ランザは決勝が残念だったので、微妙なところではあるが。
そりゃ、「ジェネラル」ユアントレーナやザイツェフに比べれば目立ちはしないけど、スゲー仕事してる。めっちゃ仕事してる。ガチホモみたいって思ってごめん。
コンテとその仲間たちはすごくいいバレーしていただけに、準々決勝の負傷が非常に悔やまれる。
ごめん、ルカレッリ。

オポジット イバン・ザイツェフ(イタリア)


ビースト。持論だがやっぱりすごいオポってのは勝負所で目がイッてるくらいじゃないと務まらん。相手をねじ伏せる意思。その辺がアンダーソンとの差だったのかと思う。

次点 ウォレス・デ・ソウザ(ブラジル)

今大会はルーカスよりもブルーノの精神安定剤となった。
ジャンプ、すごいわー。でもなかなかセッターを選ぶ感じがする。

セッター シモーネ・ジャネッリ(イタリア)

決勝は惨憺たるものであった。しかし、そこまでのパフォーマンスは評価したい。
クリステンソンのうまさは理解できるうまさ。きっとロイ・ボール級のセッターになるだろう。
ジャネッリのトスは正直、理解ができない。上げるところの問題ではなく、どうしてその上げ方でそんなところに上がるのかが理解できないのだ。それをしかも20の若者がだ。
まだまだ20歳、青年よ、経験を積もう。

次点 TJ・サンダース(カナダ)、マイカ・クリステンソン(アメリカ)

カナダベスト8は全くの想定外。滅茶苦茶な時代もあったけど、ホーグ監督がしっかり立て直した。そんな監督が自らのクラブで彼を獲得したのもうなずける今大会の出来。シュミット一辺倒ではなく、ペリン、ホーグをうまく生かしていた。
クリステンソン、ミドルよく使ったね。

ミドル マックス・ホルト(アメリカ)

いやはや今大会のホルトすごかった。アタックすごい、サーブすごい、そしてブロックすごいとまさにミドルのトリプルスリー。

ミドル マウリシオ・ソウザ(ブラジル)

キャラ的になんか地味なんだけど、実は恐ろしく速高スペックを持ち、しかもテクニック満点という実はラスボスキャラ。
大会前の負傷があったなか、非常に素晴らしいパフォーマンスであった。

次点 デイビッド・リー(アメリカ)

兄貴。兄貴があんながんばってるのに若者たちが頑張らないわけにはいかないじゃないか!

リベロ E.ショウジ(アメリカ)

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彼はリベロには珍しくバックセンターに位置どることが多いのだが、サッカーに例えるならば、こぼれ球を逃さず拾う世界屈指のボランチ、ブスケッツのようにその位置取りのうまさで微妙なボールを逃さず拾う。こういう選手いるとスパイカーの攻撃準備開始が非常に早くなる。
ただ強打への対応や、モンスター級サーブでのレセプションでは、今一つな部分があり、今後の向上が望まれる。

次点 セルジオ・サントス(ブラジル)

まだまだ衰えを知らなかった4回連続決勝進出者。彼こそがワールドリーグ決勝とは異なったファクターだったのだろう。