現在、Vリーグにおいては外国人選手は1名のみ登録することができる(B登録はおいといて)。
1名という制限下においては、外国人には得点力を求めるのが当然の帰結である。FC東京もオポジットを獲得した今季(ミロも実質昨季はオポだったけど)、プレミア8チーム中7チームがオポジットの外国人選手を獲得している。
こういった状況の中で日本人のオポジットは減少、弱体傾向にあるため、代表のためにも外国人のオポジットを制限すべきであるといった声も聞かれる。
基本的には私は外国人はもっと増やしたほうがいいという意見を持つ人間だ。
そもそもリーグはナショナルチームのためにあるわけでもないし、全体のレベルを上げることがナショナルチームの利益になるとも思っている。それにポジションを空けて、そこに据えた選手が育つとは思っていないからだ。
とはいえ、機会が全くなくてはそもそも育つチャンスもない。外国人はオポジットを獲得する、というのはある意味スタンダードになりつつある。高校大学でオポジットをしている選手は、外国人の控えにしかなれないという理由もあろうが、プレミアになかなか行かず、バレーを大学で辞めてしまう選手も多くいた。
やはりそろそろ何らかの手を打つ時期には来ているかもしれない。
とはいえ、以前、The end justifies the meansという記事の中で、本筋とは違う話だが外国人オポジットをポジションで制限するのは難しいと書いた。
たとえば先日開幕した韓国リーグでも、現代はアガメスをオポジットではなくサイドに置き、実質オポジットの役割をさせた。
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まぁ、これはフロントオーダーのデメリットを隠すための方策とも言えるが、このようにサイドでもオポジットの役割はできるので、ルールで制限するのはなかなか難しい。
こういった状況の中で、日本人オポジットをいかに作るかをちゃんとルールとして規定できるものでちょっと考えてみた。
もちろん、これらのルールを積極的に推薦したいわけではない。日本人のオポジットが「出てくる」のが理想的なのだけれど、出てきたとしてもやはり勝たなければならない企業の論理を考えると難しいものがある。
セット制限
1試合の中で日本人のみで戦わなければならないセットを作るというのも一つの手だろう。
たとえば偶数セットは日本人のみで戦わなければならないとか、3セットのみは日本人とか。もしくは外国人は1試合に3セットまでしか出場できないというのもありだろう。
レグ制限
たとえば2レグは日本人のみで戦わなければならない、とか。
土日制限
Vリーグは通常、土曜日曜の日程で開催されているが、外国人はそのどちらかにしか出場できないという制限。
対戦相手によって変えたり、駆け引きで変えたり、外国人をどちらの日で使うかは高度な情報戦が繰り広げられることだろう。