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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

加藤陽一、セッターになる



先週末、淡路島で開催されたサマーリーグ予選では、つくばユナイテッドの監督兼キャプテン兼選手の加藤陽一選手がセッターを務めていたとのこと。
大会前に発表された遠征メンバーには、昨年多くの試合でセッターを務めた王選手は東レへ戻り、岩田選手も入っていなかったため、冨田選手一人なのかと思っていたが、加藤選手がまさかの転向とは。
一昨年、加藤選手がJTリベロを務めたということもあったが、それ以上の衝撃だ。

なぜ冨田選手でなく、加藤選手だったのか。冨田選手じゃないとしても転向させたのが、なぜ加藤選手だったのかということを考えたとき、彼の年齢、役職を考慮したとき、一つの仮説が思い当たる。
彼がつくばの顔として、できるだけコートに留まろうと考えたとき、それを可能にするポジションはセッターだということ。

1998年世界選手権で「日本のプリンス」「空飛ぶ日本男児」として衝撃的な全日本デビュー。その後も日本のエースとして活躍。2002年にイタリアに渡ると、欧州各国のトップリーグで活躍した。

そんな輝かしい実績を持つ加藤選手は、現在のつくばユナイテッドにとってキラーコンテンツであることには違いない。その彼を今後のつくばの発展のためには出来るだけ長い間コートにたたせたいと思うのは当然の帰結だとは思う。もちろん監督というポジションだけでも十分かもしれないが、やはりつくばというカラーを作り、体現し、拡散させるためには、コートに立って後進を指導するというのもなくはない選択だろう。
現にバレーボールの歴史で選手兼監督を見ても、幹保さんの例外はあるが、柳本さんに真鍋さん、増成さんとセッターが圧倒的に多い。増成さんは47歳を迎える今年も現役を続けている。

まぁ、全部もちろん仮説だけど。ただ一番年上だからセッターしたのかもしれないし、ただの彼の気まぐれかもしれない。
サマーリーグ決勝では彼のトスが見られるだろうか、いやしかし、前田選手登場と相成るか。