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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

きょうのセッターその15 ミハル・マスニー




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アルゼンチンのサンチェスがあんまり小細工しないようになった今、現役で一番トリッキーという言葉が似合うセッターはマスニーといっても過言ではないだろう。マルーフだろ、という向きもあろうが、あれは結果的にトリッキーになっていることが多く、トリッキーを志向するという面ではマスニーのほうが上かな、と。ウィリアムとは微妙に迷うところだけど。
1979年生まれの今年40歳。スロバキア生まれだが、昨年ポーランド国籍を得た。40歳にも関わらずクラブと3年契約を結んだ。
契約を更新したクラブは19/20シーズン途中で移籍したクラブなのだが、それ以前はザビエルツェ、古賀選手のプレーしているクラブにいた。


意外性を重視し、アンダーハンドからのクイックも多く使うし、難しい選択をいくつもする。やはりその分というべきか、セットが低くなったり、打てない、という局面も少なくはない。
なので、スパイカーを選ぶというか、波長の合う選手が多ければ、活躍するタイプといえるかもしれない。クビアクなんかと一緒のシーズンは成績もよかったと思う。
今シーズン、昨年よりスパイカーの質は上がったのだが、昨年より悪い成績となってしまったザビエルツェの問題はそこいらにあったのかもしれない。

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ほぼまぐれではあろうが、クビアクに上げた足でのセット。


とても良いセッターだとは思うのだが、残念ながら、優勝するタイプのセッターではない。
スパイカーの能力を100%発揮させるというより、相手ディフェンスを機能させないほうにパラメータを振っちゃってるので、下位チームでたまにアップセット起こすタイプのセッターになってしまった感じ。
なんか悪口ばかりみたいになってしまったが、好きなセッターだし、48歳くらいまでプレーしてほしい。