アラン・ファビアーニは1980年代に活躍したフランスのセッターで、今般パナソニックの監督になることが決まったフランス代表監督のティリ氏や現日本代表コーチのブラン氏がプレーしていたフランス代表のセッターということになる。ヨーロッパ選手権の準優勝やチャンピオンズリーグの準優勝などはあるが、そこまで大きなトロフィーを獲得しているわけではない。1986年世界選手権のベストセッターは受賞しているが、地元開催だし。
同時期に活躍した日本では「将軍」でおなじみのフランスのサッカー選手と重ねて、「バレーボールのプラティニ」と呼ばれていたようだ。
姓の語尾が少し似ていること、正確なパスを配給すること、ナポレオンよろしくコート上でのリーダーシップ、ゲームを一つ上の視点から俯瞰で見ているところなどを重ねているようだ。プラティニのフリーキックの軌道とファビアーニのセットの軌道を重ねる記事もあり、それはさすがにロマンチシズムに走りすぎ感はあるが、それはそれで面白い視点だと思う。
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プレーはテクニックお化けといった感じ。ボールが手に吸い付く、とは彼のことを言うのだろう。80年代のマルーフといったところ。
フランスというイメージに引きずられているところは大きいのだが、フランスの選手って色気があるし、ケレン味たっぷりという感じでやっぱり見ていて楽しい。